活動報告

活動報告

2017.07.22
生放送

6月からテレビ西日本(TNC)の「土曜ニュースファイルCUBE」にコメンテーター出演している。
毎週土曜日の午前中、福岡県内を中心に生放送されている報道番組だ。

放送時間は、10時25分~11時45分の80分間。

主に福岡県内で起きた事件や自然災害などのニュース、社会的な問題を取り扱う特集、それにスポーツや時事ネタ、地元のおススメ情報などが盛り込まれている。

私もテレビ出演の機会は多いが、これまではたいていスポット出演。

何かの事件が起きたり、専門的なコメントが必要になったときに「単発で出演する」という意味だ。

この場合、出演時間はせいぜい20分程度で、コーナーが終われば退席となる。

ところが「CUBE」は、最初から最後までずっと出演する。

コメンテーターとしての役割も、自分の専門に限らず、政治経済とか、観光情報とか、いろいろな分野のコメントをしなくてはならない。

自分が一視聴者としてテレビを見ているときは、出演者の言葉に「もっとマトモなこと言えばいいのに」とか、「はぁ? 意味わかんないし」とか、冷たいツッコミを入れたりする(汗)。

なのに、自分がその立場になると、これがとってもむずかしいのだ。

たとえばVTRが終わってカメラがスタジオに戻り、MC(メインキャスター)が「〇〇さん、どう思いますか?」などと話を振ってくる。

ここまではわりと台本に沿った(報道番組にも進行台本はある)流れなのだが、当の〇〇さんのコメントがどれくらいの時間で終わるか、そのときにならないとわからない。

「スタジオの時間は3分」などと、実はとても短い。

その短い時間をMCやコメンテーターで分け合って使うわけだが、誰が、どれくらいの時間を使うかによって、自分の持ち時間が変わってくる。

先にコメントをされた方の話の内容が、自分が言おうとしていたこととかぶっている、なんてこともある。

そうなったら、瞬時に頭を切り替えて、別のコメントを出さなくてはならない。

また、悲しいニュースやむごい事件が報じられたあとで、明るい話題やスポーツ、お天気中継なども盛り込まれる。

頭だけでなく、心も切り替えないと番組の進行についていけない。

私以外のコメンテーターさんたちは出演歴が長く、テキパキとお話をされる。

堂々としていて、的確に、そして簡潔に言葉をまとめている。

一方、私はいつもハラハラドキドキ。

緊張で脇アセ止まらないぃ~、と焦るばかりだ。

ところが、そんな私のコメントにスタジオの皆さんがなぜか笑う。

もちろん、バカにして笑うのではなく、「おもしろい!」と笑ってくれるのだ。

初回の出演時、「初心者向けの登山、地元のおススメ山登り情報」という、息抜き的なコーナーがあった。

MCが、「石川さん、山登りはどうですか?」と聞くので、「私、登山とか山登りってやったことないんです」と答えた。

本当にやったことがないから、正直に答えるしかない。

デキるコメンテーターなら、「山登り、ステキですねぇ。ぜひ行きたいです」とか、「新緑がきれいで、健康にもいいですね」とか、そういう発言ができるだろうが、私はその点、まったく場慣れしていない。

「山登りはどうですか?」と聞かれて、「やったことがない」なんて返してたら、おい、空気読めよ、って思いっきり引くような展開だ。

あとから冷静に考えたら、何をバカ正直に答えてるんだ、となるのだが、そのとき私はこう言った。

「私、登山とか山登りってやったことがないんです。人生が山あり谷ありだから、そっちの山登りに忙しくて...」

次の瞬間、スタジオのみなさんが爆笑した。

当の私は、あれ? 変なこと言っちゃった? とまた焦る。

生放送が終わったあと、MCやほかのコメンテーターさんが、「石川さんの人生の山と谷が知りたい~」、「ウケたー」などと笑顔で話かけてくれて、ようやく爆笑の理由がわかった。

毎回こんな調子で、私は自分の発言をあとから振り返っては、ああ、なんであんなこと言っちゃったんだろう、と落ち込む。

でも、そんな心を見透かすように、先日、15日の出演後は、女性MCの角田さんが「石川さんの自虐コメント、大好き~」とフォローしてくださった。

的確に、簡潔に話すというのは、本当にむずかしい。

自分が一視聴者としてテレビを見るときのツッコミは、もうやめなくては、と思う。


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