モンスターマザー 光文社(2007/11)
<<韓国、台湾で翻訳発売>>
15年間、延べ3千人の母親を取材して浮かび上がった「母子破綻」の深刻な広がり……。 それに加えて、かつて「コギャル」と呼ばれた世代が出産適齢期を迎え、続々モンスターマザー入りしている! いま、家庭の中で何が起きているのか。
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書評
従来の感覚では「母親らしくない」と思われたことが、今では責められない。逆に、常識や「らしさ」にとらわれない生き方をする、自分流を貫くことのほうがかっこいい、と考えられるようになった。母親だからといって義務や責任に縛られたくない。自分の好きなことをやり、いつまでも若く、かわいい私でいたい。それが、現代の母親の本音なのだ。 「母親らしさより自分らしさ」を追及する母親の出現は、当然ながら子育てを大きく変え、結果的に子どもの異変につながっている
東京新聞2007年12月15日号より抜粋
中には不安を外に向けられず、無気力になったり、生きる意欲を失ったりする母親もいるという。まわりにかける迷惑はモンスターマザーより少ないが、実はこの「引きこもりマザー」のほうが根が深い、と著者は考える。いま母親たちに必要なのは、「ありのままでいい」といった甘い正当化ではなく、孤独で自己中心的な子育てから少しでも脱却できるような、具体的な助言や指導なのではないか、という著者の指摘が鋭い
週刊ポスト2008年1月11日号より抜粋
目次
第1章 おふくろなんてもういない
第2章 モンスターマザーの生態
第3章 子どもの異変
第4章 脱力モードと勘違い系
第5章 母親になれないよう育てられた
第6章 モンスターマザーを生み出したもの
第7章 母親に未来はあるか
石川結貴 著書一覧
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- スマホ危機 親子の克服術 文藝春秋・文春新書(2021/9/17)
- 毒親介護 文藝春秋(2019/11)
- 人生を豊かにするスマホとの付き合い方 花伝社(2018/7)
- お母さんと子どもの愛の時間 花伝社(2018/1)
- スマホ廃人 文藝春秋/文春新書(2017/4)
- 子どもとスマホ おとなの知らない子どもの現実 花伝社(2016/9)
- ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち 筑摩書房/ちくま新書(2015/4)
- ルポ 妻が心を病みました ポプラ新書(2014/4)
- 愛されなかった私たちが愛を知るまで~傷ついた子ども時代を生きる若者たち かもがわ出版(2013/11)
- 心の強い子どもを育てる~ネット時代の親子関係 花伝社(2013/11)
- ルポ 子どもの無縁社会 中央公論新社・中公新書ラクレ(2011/12)
- 誰か助けて~止まらない児童虐待~ リーダーズノート(2011/4)
- ネトゲ廃女 リーダーズノート(2010/3)
- 暴走育児 筑摩書房(2009/12)
- 母と子の絆 洋泉社(2009/9)
- モンスターマザー 光文社(2007/11)
- 小さな花が咲いた日 ポプラ社(2007/4)
- 家族は孤独でできている 毎日新聞社(2006/11)
- あなたは主婦が好きですか? 中央公論新社(2002/10)
- 結婚してから ポプラ社(2002/5)
- 主婦再生 本の時遊社(2001/4)
- 「私」を失くす母親たち 本の時遊社(2000/3)
- ここに、あなたの妻はいる 毎日新聞社(1999/10)
- 誰にも言えない夫の暴力 本の時遊社(1999/07) (共著・鈴木 隆文 , 石川 結貴 )
- ブレイク・ワイフ 扶桑社(1999/4)