GTOに連載コラム執筆
GTOと言えば、GREAT TEACHER ONIZUKA。
そう、テレビドラマにもなった少年マガジン(講談社)連載の人気マンガです。
熱血教師・鬼塚が、問題児の多い高校で、いわくつきの生徒を相手に大奮闘(というか大暴れ?)するストーリー。
はちゃめちゃな中にも愛情たっぷりな鬼塚、実はまだ22歳だということを、今度の仕事ではじめて知りました。
さて、その仕事とは、「GTO SHONAN 14DAYS」第1巻~第9巻のコミックに、連載コラムを書くものです。
「GTO SHONAN 14DAYS」は、GTOの番外編。夏休み中の鬼塚が、湘南にあるグループホーム・ホワイトスワンで、虐待経験を持つ子どもたちを相手に熱血ぶりを発揮するという内容です。
グループホームとは、6人前後の子どもが職員と一緒に生活する児童養護施設の一種。家庭的な雰囲気を大切にした「小規模施設」のことです。
一般的な民家が使われることが多く、料理や掃除、洗濯などの基本的生活習慣を身につけます。
また、自分専用の個室が与えられるなど、勉強や趣味に没頭できるメリットもあります。
私が書くコラムでは、こうしたグループホームを含む児童養護施設の実態や、子どもたちの生活の様子などを紹介するとともに、背景にある児童虐待の問題について解説しています。
2010年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待件数(速報値・東日本大震災により宮城県・福島県・仙台市は未集計)は、55,152件と、前年度に比べて12,090件も増えました。
傷つく子どもたちが増える一方で、特に心のケア、生活へのフォローは十分ではありません。
GREAT TEACHER 鬼塚が、子どもたちとどんなふうに接していくのかはぜひコミックを読んでいただくとして、児童虐待の現場にはたくさんの問題、課題があります。
暗い話はちょっと…、と敬遠されるような方でも、鬼塚のおトボケやエッチな妄想に笑いながら、虐待問題について考えていただければ幸いです。
なお、連載コラムは、9月発売の第7巻からスタートし、10月に第8巻、第9巻、11月以降に1巻から6巻までが随時刊行される予定です。