スマホ廃人 文藝春秋/文春新書(2017/4)
スマホがあれば何でもできる。だから常に手放せないーー。
幼児から高齢者までカンタンに使いこなせるスマホは、
利便性の一方で、あらたな問題を生み出している。
授乳もしつけも、アプリに管理される子育て。
「あの子は上で、あの子は下」―、SNSでシビアに「ランク分け」される中高校生。
ソシャゲ内で課せられるチームノルマや課金。
高齢者のスマホ依存。
100円の有料スタンプ欲しさに裸の自撮り画像を送信する女児。
スマホがもたらす数々の現象に翻弄され、人々はこの先いったいどこへ向かうのか?
「廃」へ取り込まれるスマホユーザーを追った衝撃のルポ。
朝日新聞書評(2017年5月21日)で紹介
もはや日常生活に欠かせないインフラとなった端末。 2歳児の22%が毎日スマホに接するという調査結果も。 著者はネットゲーム依存などを取材してきた。 簡単に起動し長時間続けられる手軽さと依存の関係を指摘、社会の不寛容さや同調圧力も多くの人をスマホにのめりこませる要因と警告する
<目次>
第1章 子育ての異変
しつけや子守をスマホで/スマホネグレクト
第2章 スクールカーストとつながり地獄
返しても返してもLINEが来る/ゲーム依存で高校中退
第3章 すきま時間を埋めたくなる心理
ネット依存チェックリスト/「報酬」を得られやすいスマホ
第4章 エンドレスに飲み込まれる人々
位置情報が会社に筒抜け/高齢者マーケット/主婦も中毒に
第5章 「廃」への道
指一本で罪悪感薄いいじめ/依存症から救う方法はあるか