私だけのふるさと
毎日新聞夕刊の「私だけのふるさと」欄にインタビューが掲載されました。
この欄では、文化人やスポーツ選手、芸能人などが自分の故郷や子ども時代の思い出について語ります。
私は生まれ育った静岡県伊東市のことを話しました。
伊東と言えば温泉、海、干物にミカン。どれもたくさんの思い出があるのですが、今回は季節がら温泉を話題に。
紙面に掲載されたイラストは、私の子ども時代の温泉街をモチーフにイラストレーターさんが書いてくれたものです。
担当の記者さんと話をするうち、懐かしい情景が次々と浮かんできました。
子どものころは物質的な豊かさはなかったけれど、両親や祖母、兄、幼なじみ、クラスの友達、そしてたくさんの近所の人に囲まれて幸せだったなぁと。
当時は実家の2階を芸者さんたちに間貸ししていたので、狭い家に家族5人プラス芸者さん3人で住んでいました。
でも今、その家に住むのは80歳近い父だけです。
一人暮らしの父のために何ができるだろう、そう心に思いながら仕事に追われる毎日です。
そんな父から宅配便で届いたポンカンは、まさにふるさとの味がしました。