活動報告

活動報告

2013.10.08
週刊誌の仕事

「週刊文春」で2週連続、それぞれ4ページの特集記事を書いた。

 まず10月3日号で『親が知らない「スマホ依存」の危険すぎる罠』

つづいて10月10日号で『我が子を「スマホ依存」から救う6カ条』
(ちなみに、タイトルは編集部でつけたもの)

4ページの記事、しかも2週連続ということで、校了明けは全身ガチガチ、脳みそヘロヘロの疲労困憊...。

ハードだった取材と執筆の疲れを癒そうと大好きなスーパー銭湯に行き、広い湯船につかった。

さらに、「もったいないかな」と躊躇しつつ、思いきってマッサージコース80分を奮発!

あ~、全力どころか120%の力を出して仕事をしたあとのマッサージ。

まさに、至福のひとときだ...。

でも、せっかくマッサージしてもらっても、そのあとすぐに着替えて買い物、夕食の支度、洗濯物も畳まなくちゃ...、なんてやってるうちに、結局また疲れてしまうのだけど。

一通りの家事を終え、パソコンを開くと、デスクからメールが入っていた。

「編集長が石川さんの原稿を絶賛していました」という一文に、柄にもなく鼻の奥がツンとした。

もちろんうれしい。それと同時に、ああ、やっぱり週刊誌の仕事って厳しいけどおもしろい、そんなふうに感じた。

私はデビューが週刊誌の連載だった。

当時、小学1年生と3年生の二人の子持ち。自宅は都心から2時間近くかかる郊外。日々の家事や子育てはもちろん、PTAや子ども会の役員なんかもやらなくちゃならない。

おまけに、ライターという仕事も、マスコミの世界もまったくの未経験! ど素人!

こんなに悪条件そろっていてよく週刊誌の仕事なんかできるねぇ、と自分で自分にツッコミを入れたくなるくらい、ギョーカイの異端者だった。

まわりは、家事も子育ても無縁で、徹夜だろうと地方取材だろうと当然のような顔で軽々とこなすライターや記者ばかり。

右も左もわからなかった私は、自分が浮いている、ハズれている、そう感じて身を縮める思いだったけれど、しばらくするうち意外な発見があった。

週刊誌の仕事の現場には、よく言えば個性的でクリエイティブ、悪く言うと変人でぶっ飛んでる、みたいな人が少なくなかったのだ。

もちろん、出版社の正社員は一流大学を出て、難関の就職試験を通ったエリート揃い。

一方で、フリーや契約で仕事をするライターには、学歴や職歴はまず問われない。

一般の会社のような堅苦しいルールはないに等しく、私など今まで仕事をした数多くの編集部に履歴書1枚出したことがない。

誰からも、一度も、「あなたの経歴は?」とか「ご家庭の状況は?」なんて聞かれたこともない。
でも、履歴書なんかなくても、ちゃんと仕事さえできればノープロブレム。

親しくしていたライターの中には高卒の人もいたし、若いころ病気で入院して就活できなかった人もいるし、いろんな職業を転々としてきた人もいた。

要するに、挨拶や時間厳守といった社会常識と相応の実力さえあればいくらでも働ける、それが週刊誌の現場なのだ。

私は子持ちの自分を異端者と思っていたけれど、実は周囲もそれぞれ違った意味で異端の集まり。

だからこそユニークな発想や人とは違った行動力があった。

...と書くと、まるで週刊誌の現場がクセ者の集まりのように思われるかもしれないが、個性的ではあっても、優しくて心の広い人がとても多い。

子持ちだろうとなんだろうと、そういうことを気にせず、むしろ「いいネタ持ってるね!」みたいなノリで受け入れてくれる人がたくさんいる。

実際、私は自分の子育ての経験をもとにいろんな記事を書いてきたけれど、家族モノをリアルに書けるライターが少なかったこともあって、ずいぶん重宝がられた。

世間一般からすると、「子持ちのおばちゃんなんて...」という冷たい目があったりするが、この仕事ではむしろ逆。

「いやー、石川さんって子育て経験あるから原稿がリアルですよねぇ」と評価してくれる人がいるのだ。

「ちゃんと仕事やってくれれば、それでOK」というのは、なんていうか、とってもシンプルで気持ちいい。

そして、しっかりした仕事さえすれば、それを見てくれている人がいて、また新しい仕事が得られるというのもとってもありがたい。

世の中、いろんな仕事や職場があるけれど、私はこの業界が性に合っているなぁ、とつくづく思う。

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