ライティング講座スクーリング&修了式

私が専任講師を務める「石川結貴プロフェッショナルライター養成通信講座」が、第4期生の修了式を迎えました。

講座は通信制ですが、事前オリエンテーション、中間スクーリング、最終スクーリングと計3回は対面式でバッチリ勉強していただくことになっています。

特に最終スクーリングは、特別講師の先生をお招きするだけでなく、すでに受講を終えた卒業生も顔を揃えます。

今回は、ハワイに住む卒業生も駆けつけてくれたり、また別の卒業生はアフリカのレソト国への出発を控えた中、参加してくれました。

一般のライタースクールとは違い、個人塾のような、小さくて地味な講座です。

でも、卒業生が一様に「本当にこの講座を受講して良かった!」と言ってくれること、なにより卒業後も互いに刺激しあい、情報交換や仕事の相談をしあってくれることがとてもうれしいです。

「面倒見主義」っていうと、どこかの進学塾のコピーみたいですが、とことん面倒見たい、それが私の熱い思いです。

企画へのアドバイス、編集者とのつきあい、出版社への紹介、自宅に招いての食事会など、卒業後も徹底的にアフターフォローしています。

そんな私に、講座を運営する会社の担当者は苦笑い。

「面倒見が良すぎて全然儲からない」と言われてます(笑)。

それにしてもつくづく思うのは、「出会い」の不思議さです。たとえば第3期生で現在ハワイ在住の女性は、元はアメリカCNNやABCのプロデューサーでした。

たまたまインターネットで見つけた私の講座に申し込み、生徒のひとりになってくれました。でも、単に講師と生徒というだけの関係では終わらないのです。

彼女は先の大震災のとき、古巣のアメリカABCニュースのスタッフとして緊急来日、ヘリで被災地を飛び回り報道をつづけていました(取材映像は、全世界に流れています)。

そのとき、実は私のほうも緊急事態で、被災地にいる兄が生死のギリギリのところにいました。兄は難病ALS患者で人工呼吸器を使用しているのですが、停電で呼吸器が使えなくなっていたのです。

当地の近所の方が自家発電機を貸してくださったのですが、ガソリンがなくて動かせない。

本当にもうダメか、と思っていたとき、事情を知った彼女がガソリンを手配、ある方に託して兄の家まで届けてくれたのです!

どうやって貴重なガソリンを入手したのか、彼女は私に話しませんでした。でも、あの状況下でそれがどれほど大変な行為だったか、想像に難くありません。

兄は危機を乗り越え、多くの方のご支援で今は精一杯闘病生活を送っています。その支援の輪の中に、彼女との「出会い」がもたらしたものも入っています。

講師と生徒という枠を超え、ひとりの人間同士が結びつき、別の誰かの人生に関わっていく不思議さ。「人は出会うべくして出会う」、そんな言葉を思い浮かべずにはいられません。

さて、今回もスクーリング終了後は「女子会」の盛り上がりで、飲んで食べてしゃべって…。

もちろん一番大切なのは「書くこと」に対する努力を怠らないことですから、つづきは私の家での「勉強会」です。

こんなふうに、自宅に卒業生を招いてまで勉強会をやったりしているから、「儲からない」って言われるんでしょうね…(笑)。

でも私自身、彼女たちから励ましや刺激、たくさんのパワーをいただいているんです。だから、本当に、出会いに感謝、なのです。